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緋桂・青桂「桂」に赤青あり_固有の抗菌耐水性 | 香りたつ落葉、清浄で好感度がたかい材質 Insight 木の内科-1
葉・花・実・種・樹皮の「外観・外相分類学」ではなく、樹体内に入り、カット後の生体経時変化、クオリティ、固有の性質を診る樹の内科は、まだ未明・不明・未開。日本オリジナル種「桂」の専門書はなく、樹木の内相は「ナイカ」。ミクロ細胞観察やDNAに跳ぶ前に、空白・未開のフィールドに踏入ります。
明るい赤身を帯びる「ヒ桂」は、見た目に温和で柔らかく均質。陽に当たると赤身を増し濃色に変わるので「ヒガツラ」。「青桂」は青白く、木肌木理が綺麗にみえない。鉄砲虫が入りやすいなど「陰質」で敬遠される。明らかに「ひがつら」と「青」には材の資質違いが明確_静温・柔和。大人しく、派手で個性的な樹木ではありませんが、日本の自然風土を映し顕すような雰囲気があります。
専門書では、赤青樹皮の色違いとしていますので、固有材質の違いを明らかにします。雄木の花芽の赤身は芯央材色に蓄積され、雌木は、白く蒼身がかかります。製材所土場で丸太に取り憑くのは、小職と昆虫コレクターだけでした。
トレーサビリティー記録:2007年11月伐採木 三本口:A 元口72 cm ~ 末口66 cm x 2.4m L ¥71,800 – B 元口 60cm 末口58cm x 4.4m L ¥101,380 – C元口22cm -34cm 2.2m L ¥13,289 – 盛岡木材流通センター 20071115 AQ
優良材質:日本固有の単一樹種「カツラ科カツラ屬」
冬・春材と夏期生育ギャップが少なく、均等な材質で比較的軽い、加工し易く安定し狂いにくい。彫刻、洗濯張り板、製図定規、箱・抽斗、漆器木地、碁盤・玩具・生活用品、計装 等 実に多用途でした。大径木良材を切り尽くし枯渇。家具など用材はプラスチック・アルミに代わりました。塗装性は最上のランク、桜に比べると刃物が痛みません。
今まで「商材」として扱ってきたために、木目・物性・利用価値等で評価しているだけで、抗菌性などの性質は研究成果はありません。沢沿いの水脈が近い塲所に生育しているので、芯央に耐水力・油気があります。
過剰剪定で弱り、樹皮に黴菌がついた重篤な桂街路並木
桂樹皮科のダメージ:樹皮にイエロー苔衰弱サイン・黴菌取り憑き。枝過剪り・水分不足・不適地でだいぶ弱ってきています。枯れ死近し市役所城堀端通り 20150625 ABE
雄の木の材色:緋桂は脂気・光沢があり、雄木の花芽は赤身が強く材色に赤身緋色が入るようです。
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木の総合学研究 2015 – 2019 「カツラ内科」「桂製材」「桂」の空洞木利用・景観 「桂並木の衰弱サイン」「Hard Wood – Insight」
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