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「竹と暮らす」 沖原沙耶のカトラリー 「竹」の新しいクラフトデザインカテゴリーを拓く クラフトフェアベストプロダクト−14
竹のカトラリーデザインは、エコ・環境維持資源の時代に世界で通用する素晴らしい創作クラフトとして注目。従来の編組「青物・荒物・小物」雑貨から建装材・茶道具の範囲を超えて本格的なテーブルウエアー、バンブークラフツの造形的な発展性を秘めています。
カトラリーには竹の用途・機能を広げ、環境資源重視のプロダクトデザインとして好ましい性質や方向性を見出すことができます。クラフトフェア会場展示では、多くの訪問ゲストの熱い視線を浴びていました。また一つ、好ましい魅力的な自然素材の手仕事が現れました。プロダクトデザイナーはまだ気がつきません。
CFM 20140524 ABE
「竹のカトラリーデザイン」はシンプルですが、類例は見当たりません。専門技能教育を受けない自由な感性、次元の違う才能には眩しいものがあります。暮らしの工芸「SAYA BAMBOO CUTLERY DESIGN」の手仕事は、竹の可能性・用途を拡げ、世界各国で注目を集めることでしょう。
2011年5月28日 – 29日 第27回クラフトフェアまつもと・ギャラリースペース作品展示 竹でカトラリーをつくる 「切る 割る 削る 磨く」
2010
2013
展示什器は、当初は古物時代箪笥転用からはじまり、2013年には鉄棒材のホールディングKD構造展示スタンドまで発展。夫君鍛造工房上田裕之とのコラボレーション。
2014
作品の種類:箸・篦・スプーン・スプレッド・ナイフ・ホーク・トング
素材:孟宗竹・真竹
竹のクラフト 沖原沙耶:略歴
1977年 東京都出身
2005 − 2006年 長野修平氏に師事
竹のカトラリー制作をはじめる
2007年 山梨県に移住
2010年 南アルプス麓の山村に工房を構える「工房竹と暮らす」
クラフトフェアまつもと・参加出展:2010 2011 2012 2013 2014
2015 -2127 育児休業し, 2018年制作再開
優れた竹の産出地が近く、素材に恵まれて竹のカトラリーを製作。
農的生活を実践しながら、自然素材の丁寧な手仕事を目指します。
2018 新工房建造中
工房 2018 早春
「暮らしの工芸」 400 – 0514 山梨県南巨摩郡富士川町平林511
■専門図書 デザイン資料
「CUTLERY」カトラリー食卓用金物・刃物の本
「POSATE」 (CUTLERY)
a cura di Marco Ferreri 1977 編集:マルコ フェレリ
MOSTRE GIORGETII 発行:CORAINI EDITORIALE Mantova、Giorgetti S.p.A. Milano
ISBN 978 -88 – 86250 – 53 – 5 p.110 168 x 240 x 11mmT 45.000 Lira
カトラリーデザインコレクション1900 – 1997
デザインの変遷と意匠の総集、デザインカテゴリー、及び関連資料を明らかにしています。歴史上、カトラリーデザインにはスタイルがことなる様々な作品が生まれてきました。
知的財産としてのデザインは、著作権が認められ長期間保護されます。
現在では、オリジナルカトラリーデザインを創作するのは至難ですが、素材や使う環境が変わると斬新なデザインや新しい技術が生まれます。それぞれ固有の名称・デザイナー名がついており、変形したり模倣することはできません。PAT.にデザイン・工業所有権 にも著作権が追認されるようになり、90年間法的に保護されます。
「竹」自然素材の扱い、性格について
竹材は、組織の繊維束は目粗ですが、表皮層は抗菌性があり、内皮は油気を含みます。適期伐採と十分な乾燥・マテリアルトリートメント、煙燻・炭火炙り(白焼き)などで防カビ処理ができます。
竹のカトラリーは、使っていくうちに風合いがでて、馴染みやすくなります。しかも安価で生活スタイルをレフレッシュします。竹箸・竹串から、笊・篭の生活道具、高付加価値の美術工芸へと発展してきましたが、食卓用品の主役には ほど遠かったのです。
竹工は素材自体がシンプルです。クラフトマンの手仕事の性格は、実直でおおらかです。強いて言うと、高級な材料に支配される木工芸にくらべて、自然素材のままで使うので利益や加飾、演出が入り込む余地が少ない。編み仕事は腕一本、はったりや虚飾がないので、お金の臭いがしない。人もまた素材に合わせて真っ直ぐな性格です。現業は副業・裏仕事で、採算・儲けは度外視の手間仕事になりがちでした。その土地でとれる材料を活かした真面目な造りで実用品のイメージが強い。
成長が早く数年で使える。エコ・ネイティブ再生循環マテリアルとして生存基盤を構成する重要な生態系にあり、竹林はタケノコ栽培、防災植栽に利用されます。紙料、壁装などにもつかわれ、植物由来のリソースとしても有望です。「竹と暮らし」このアジアの島国では、長いあいだ竹とつき合ってきたのですが、未だ知り尽くしてはいないようです。
このカトラリー制作家の他にも、昨年は刮目する竹のモダーンデザイン作品が現れています。情報処理専攻院卒から竹工技能訓練校へはいり、クラフト工房活動をはじめた気鋭の才能にも出会いました。筍タケノコは、思いがけないところから頭を出します。
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木の総合学研究 2018 「竹工」「 Cutlery Design and History」 「Wood and Bamboo Cutlery」
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