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「操子クリッコ」吉之助自作_白樫材一体構造ハンドドリルの原形_ 軽便 250g|KICHINOSUKE’s wooden hand drill made of solid SHIRAKSHI for sustainable works with no energy, metal saving and no plastics. |電気・金属・石油工業品に依存しないエコ自然素材の活用_これからの資源再生循環と持続的利用を果たす「木工力」を感じとり、 シンプルな構造細部を明らかに_ハンドツールジャパン- 45
發明家的指物師で精密木工技術を発展させた祖父吉之助が生涯使い続け、道具抽斗に眠り門外不出のまま。古色艶光りは、使いこまれた時間を感じさせます。
シンプルで軽便 250g _合理的な原理的機構です。文化財修復など、電動工具が使えない塲所や細心の掘り込み・窮孔キュウコウに活躍します。
白樫の材質は、鉋や鑿・斧柄など、日本の木工具を飛躍させた大きな役割を果たしました。
工業化されない手工具は、資源や費用を節約し、自前で創り出すプロの基本技能でした。仕事の性格や個性は、道具に現れます。電気を使わず、切り屑粉塵は飛ばない_重要な文化財や神聖な作業には最適です。
刃先:壺錐形(二分6mm)差し込み装着固定 / 釘打ち 2ヶ所 口周り銅線巻き
本体が一枚板からの削り出しで、金属製のギヤを使った物と違って、掛けた力が直接作用する利点ががあり、十分な強度と微妙な操作ができます。
■軸回し型錐の来歴:
握り押さえ回す錐は、江戸中期の「和漢三才図彙 巻第二十四 百工具」 1712年には、南蛮渡来の「舞錐マヒキリ」が記載されています。
文政期 1820年代のシーボルト來日時の大工道具収集と記録絵図(オランダ ライデン博物館蔵)に「マイキリMaigiri」模造の形をみることが出来ます。
ベテラン木工職人からのコメント:
〈操子〉は文献資料等で知っていますが、実際に使った事は無いですね。
金属製で同様の機構を持つハンドドリルは今も販売されており、これは視たこと があります(「クリックボール」という商品名ですが、「操子」もこの[クリッ ク]から来ているのかも知れませんね)。
優れた機構を持つ手工具ですが、決して複雑なものでも無い木製ということから 開発は相当に時代を遡りそう。
あるいは海外で開発されたものが、日本に流れ着き、さらに進化していくという 経緯も考えられますね。
私がそれに近いもので使った事があるのは、せいぜい、既製品の手廻しのドリル あたり。
話しが逸れますが、松民時代は、半自動のドライバーで、ヤンキーと呼称される ものを使っていました。
主軸に正逆2つの摺動用の溝が刻まれ、これを上下に駆動させることで先端に掴 んだビットに回転運動を与えるというもの(名前が振るっていますが、そこはご 愛敬)。
間もなく、私が起業する頃(80年代後半)となると、充電池を搭載したハンディな 電動ドリル、電動ドライバーが市場に出回り始め、以前のものはお蔵入りに。
工房悠 杉山裕次郎
白樫材コンテンツ:
コモンセンスでは理解出来ない白樫材の不思議な挙動「板目取りが柾、柾目が板目性質」進化した不倒構造樹体・生存適応インテリジェントソリッド Insight 木の内科-29
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木の総合学研究2022「操子KURIKKOの独創モデル」「電気・プラスチックを使わない、金属も節約する自作ハンドツール」「錐刃口咥え・差し込み固定_装着ジョイント」