「好感度自然素材」「樹木イメージ・図象」木の内科

好感度・快適天然素材の特質評価チャートダイアグラムの試み|A chart diagram of tree nature and sympathized wood qualities on AZUKINASHI | アズキ梨の見えない抗菌・抗体防御能力_生命維持・美質・物性をあきらかに Insigths 木の内科-97

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

人が感応する樹木の材質感には、天然由来のフレッシュな清潔感や優れた物性、美的なものなど、様々な個性が際立ちます。

最近、カナダなどで根系との地下菌世界の通信ネットワーク研究が進み、TVで放映されることがあります。樹木界の神秘や生物の見えない能力に気づく時代になりました。立木の樹性・バイタルから原木、挽材_長期自然乾燥・熟成、切削加工まで綜合的に把握していきます。

天然素材の評価に大きく影響する要素として、次の各項目を重要視しています。

A. 色調  Color and Tone  艶  Burnish 一番強い印象を与えます

B. 材質感 Texture   粗密度_硬軟・軽重 、 滑らか・均一、斉一・乱れ動き 、温かみ・冷涼  Fine and Hard _ Warm and Cool   他

特に視触感が良く魅力的であったり、樹木イメージをリアルに印象づけるもの

C. 木理 ・木香  Grain  and Fregrance   柾目・追柾・板目、木裏・木表 肥大成長度・夏目冬目など

D. 鮮度   Fresh  and Patina  生材状態_熟成_古美も重要な要素です

E. 平衡温湿度  Equilibrium moisture content  and  Surfaced temp.

F. 商材的価値  ComMercial value  利用目的で変動します

G. 民俗文化 Folk customs and Culture 文化圏や地勢的なもの

H. 環境・資源の再生循環  Environmental resources and Regenerative circulation

 

有史以来、餓えや樹木枯れ、渇水・荒廃_文明の衰滅を繰り返してきたのですが、気象変動に直面しても「酸欠」はまだ気がつかいない。地表で立つ樹木を高度な生命体ではなく、都合のよいタダのマテリアルとして見ているのです。樹木は、生存基盤・生命維持資源として最も大切なものですが、空気・水のようにあまり意識されてきませんでした。人類は樹木に依存してきましたが、失われて気づいた時は手遅れでしょう。

本稿のコンテンツ

原木木口からみる内部変化_抗菌・抗体の派出防御

アズキ梨の 樹性と材質評価チャート図_評価項目と領域

侵入微生物防御_入節のダメージ治癒

アズキ梨の材色・木理_ 木肌の経時変化

 原木木口からみる内部変化_抗菌・抗体の派出防御

長期自然乾燥18年経過の元口

アズキ梨の樹性と材質評価チャート図_評価項目と領域

抗体・抗菌防御が強くダイナミックで各項目は高く、総体が優れています。

樹性・物性・美的要素に関するチャートダイアグラム

侵入微生物防御_入節のダメージ治癒

抗体を集中分泌し、抗菌バリアでしっかり塞ぎ、几帳面な性質を感じさせる細部です。樹皮層は喰い荒らされず、辺材白太には入り、芯央へは抗体が動き抑止されます。

アズキ梨の材色・木理_ 木肌の経時変化

生材では、針葉樹「杉板」にソックリ。広葉樹ですが、別名「カタスギ」堅い杉と呼ばれています。

中杢の材質密度 気乾比重 0.64

肥大成長が緻密で材質感に優れ、好感度・天然快適素材の多くの特長を備えています。冬目が静止して極薄の年輪層を形成_安定した肥大成長と均質な材質は物性と美しい木理となり、好感度が高く利用価値もあがります。大木になるものがありました。

アズキ梨の材色・木理_ 木肌の経時変化

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木の総合学研究 2022  「好感度・天然快適素材の綜合評価と樹木の魅力的な性質」「フルーツウッドアズキ梨の樹性と優れた材質・用途」

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