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日本台鉋の変異がおきる「グリップ付き長台」寄せ蟻装着| An evolution of the NAGADAI griped plane on skillfull use to reduce fatigue in no machinery woodworking. 木のジョイントシステム-38 ハンドツールジャパン -54
古来、木材を削る刃物と手工具が進化してきてきました。削り反復作業から使い易く工夫され、職人の手からイノーベイションが生まれます。「鉋」は木工のシンボルですが、 本来、プロの道具は買うのではなく自前・自作が基本です。
日本台鉋の系統的発展とその拡張性は、現在も続いています。台の造り変形、刃型の自由度獲得、割台セパレーツ構造化、アタッチメント装着等_改良や新考案は止みません。
グリップ付き長台鉋の実測記録_工房 春夏秋冬 藤原哲二自作 2018
この意表をつく長台握りモデルは、一枚刃・二枚刃と勾配を変えたもの二台を使い分ける_鉋刃穂を左手でおさえ、刃先の喰いつきを診ながら台下スキ_刃口・木っ葉返しの調整をします。(刃先研ぎ角は未計測)
The Griped NAGADAI Plane by master Fujiwara Tetsuji. Matsumoto, Nagano Japan
この握りグリップを装着すると、重心位置が刃口より離れます。(実測寸法未記載)
関東型鉋刃は、播州三木に比べスリムですので、重く厚みのある関西型を刃入れすると刃先・重心位置の間隔が狭まると思料します。
道具造りも仕事の内ですが、ベテラン職人手練れの造り込みに出会いました。さらに使い易く、新しい工夫が取り込まれていきます。
過日のクラフトフェアーまつもと、クラフトピクニック出展参加では、木挽き俎削り・ハタガネ作業を実演されていましたので、2018年11月、気鋭の若手二人とベテラン木工家具職の工房を表敬訪問_あて板上の握り付き長台鉋にお目にかかり、教示を受けました。
藤原さんは、嘗て松本民芸家具元工場長に師事され、長年修業して独立_家具制作に携わり、「木工機械による木取り作業をしてきて、もう機械を使いたくないという境地に至り、2012年から木挽き、手工具だけで制作する日々となりました。こうして激しい鉋かけが続き靱帯を傷め、手の疲れを軽減する「握りを付けることになった」という経緯です。
このモデルは、日本台鉋がアタッチメントによる付加機能の余地があり、さらに改良発展していく方向性を示唆するものです。
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日本台鉋系統図
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木の総合学研究2023 「日本台鉋の改良・考案_構造的進化を促すもの」「モータ機械を使いたくない熟練家具職人が使いこなす長台鉋」