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木の大学特別講座2020  孟宗竹・新月伐採里山伝承フィールドレクチャー(予定)| 十月の新月に伐ると虫がつかない。|闇夜の日の竹取り物語 まばら参観・相伝

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

はじめに

 竹の工芸材は、水を揚げない毎年10月の月暦新月の日に伐採します。なぜか喰い荒らす竹トビ虫が寄りつきません。秋に一年間の手仕事の材料を準備するのです。雨で延期したり、休むことができない重要な一日。秋の闇夜の日に伐ると、艶が良く割れないので材質は安定し、十月の新月伐採は篭編み竹工芸職人の鉄則です。

昔から竹林は「風病厄難を避ける」と言い伝えられきました。竹は抗菌性があり、地下茎が複雑に絡み斜面の土砂崩落を抑え、地震に強いだけでなく、菌類が増殖しないので安全な生活環境の保全や生活資材の資源林として地域に根ざしてきました。

樹木は、冬の新月伐採材が品質も良く、狂いにくい。満月の産卵も自然界の不思議な営みですが、野生の神秘は未だ科学的に解明されていません。

 今、世界中で大変なウイルス拡大と天候激変や大気降下酸性物質、森林破壊の拡がりは、地球全体に大きな影響が現れるようになりました。地方では働き盛りの若者が減り、手入れが出来ない里山は荒れていきます。伐らない竹林では、筍がめっきり少なくなりました。再生循環の健全な環境を持続させるためにも森林のリフレッシュが必要なのです。

竹林も手入れをして古いものを片付けないと、全体が衰弱してくるのですが、道具を使いこなし杣作業を体得する機会もほとんどありません。怪我をするからと、体で覚える刃物の扱いは教科から無くなりました。

かぐや姫は他界して久しく、身近だった里山は遠くなり、竹屋さんもドンドン消えていきました。春には筍を掘り、秋に竹を伐り踏み込めば自然林のもつ見えない力やオーガニック素材の良さも良く分かります。すがすがしい竹林での作業は、生き物に触れ、五感を働かせ体の自然を取りもどすことにもなる有益な時間です。キュア・メディカルウッドワークスは、抗菌性材質、再生循環系にも活路を見出します。

 

2020年5月、木の大学特別講座は「クルミ割り、ホウの木・コナラのメディカルウッド原木挽材、マテリアルトリートメント」を予定していましたが、集まれない状況が続き、来年に延期しました。

谷間の清浄な空気が流れ、抗菌性・殺菌力のある自然素材そのもので、離れて参観できる塲所ならば、現場体験もできますから、この秋は里山竹林ワークが相応しいと考えつきました。

年間一日だけの抗菌性オーガニック素材の採取は、同時に伝統技法を相伝する塲にもなり、エコ_環境資源重視からも望ましい営みです。そこで、プロだけが知る「竹の新月伐採」に立ち合い、まばらで参観していただける、有り難い機会とすることにしました。

 小職は、毎年クラフトフェアまつもと参加出展でおなじみのカトラリー制作「竹と暮らす」沖原沙耶さんの竹林新月伐り方に出かけており、一年分の制作材料準備が目的です。また、現場作業を相伝する機会とするには格好のタイミングです。切り残しをしない伐り方で竹林の再生を促します。

南アルプス富士川流域山間部は良質の竹林が多く、孟宗竹は肉厚で素性がよろしい。谷間の斜面は水素イオン濃度が高く、清浄な竹林の現場体験は、21世紀の竹取り物語に出会う得がたいものになることでしょう。

「竹と暮らす」沖原沙耶 +「上田鍛造工房」と小職の共同作業になります。

上田夫妻紹介ページ

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/22364

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/22399

今年は、夫君上田裕之の工房新築工事も進み、付け屋根ができましたので、プレオープンワークショップも兼ねます。

・協力:屈強手許数人参集予定

◎「孟宗竹の十月新月伐採・立合い」参観のご案内

①日時:2020年10月17日(土曜日)昼食後約3時間 雨天実施 上田鍛造工房にて流れ解散

②塲所:富士川町平林地区里山の竹林 増穂インター道の駅から約20分(乗換え杣口から作道歩き400m )

③参観人数:若干名

④エントリー締め切り:10月10日

⑤費用:雀の涙ていど

⑦鋸・鉈、根切り道具の紹介と専門図書、沖原紗耶作品カトラリー展示を予定

⑥現場にて二番玉の切り頒け可能です。(竹釘、竹篦、竹籤、竹箸・静電気帯電フリーピンセット、耐薬鋏材程度の短尺)

 週末の地元観光施設は利用可。昼食・飲料ご持参、里山歩きスタイルが望ましい。

■受講申し込みフォーム

木の大学申込書B6_02

※その他詳細事項は、参加される方へ直接お知らせします。

2020年9月4日

木の大学特別講座担当 阿部蔵之

 

木の総合学研究所:

390-0222 松本市入山辺 8961-2088   TEL. 0263 -31-2001  FAX.0263 -87 – 8911

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木の総合学研究2020  「竹の十月新月伐採・現場作業立合い参観」

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