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完成された締めハタガネの師事相伝 |The handed down SHIMEHATAGANE for exclusive clumping of furniture making, master-discipled complete structures. | 筑摩民芸家具市川棟雄から工房春夏秋冬藤原哲二への継承1945 ハンドツールジャパン – 61

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

締めやすく疲れないクイックハンドル鞘付_長年、現場作業を指導してきたベテラン木工職人が誂えた専用手工具_細部にこだわり頑丈な造り。完成度が高く、作業は捗り、これ以上の性能は要らない。木鞘の装着は、接合材を傷めず圧締力が安定します。

身近な木工機械部品の転用は、無駄なく質実剛健な職人気質に徹して時代の魁けでした。

ハンドルは、木工機械昇降盤パーツを再利用_シリンダーは、機械部品を転用したもの。

 

実測図

師事相伝

「筑摩民芸家具」市川棟雄 来歴

 松本市内 東町居住  祖父は、江戸末期の大工職_父は大工職を継承し、明治時代に家具・造作内装も手がける。市川棟雄は、先代から技能受け継ぎ、彫刻師太田南海にも師事して指物技術を習得。昭和19年、民藝運動に合流した池田三四郎が「中央構材」を開業し、民芸家具製作を始め、義弟荻原小太郎が初代工場長になり、二代目工場長として昭和28年入社。以来、無垢材の手造り民芸家具製作指導に携わり、昭和42年退社。

当時、斉田製材工場などがあった新橋町にて開業_後に筑摩町に工場移転し、「有限会社筑摩民芸家具」に改名。中央構材からの受注もあり「松本民芸市川教室」と池田三四郎が社名を白木看板に揮毫しており、著書「松本民芸家具新版」に詳述しています。昭和54年刊行「伝統工芸」松本特集にも記事がありました。

 初期は、主に水目材を使い、後年は真樺や雑カバを天乾後、人工乾燥して使いました。アセン重クロム酸などのステイン古色塗装して民芸調とします。家具デザインは、ウインザーチェア、パインファニチャー、李朝家具の模造です。箪笥類は、後に通産省伝統的産業振興法の認定を受けるために、社内に「松本箪笥組合」を設け、「松本家具」として申請書に記載しました。

神田に移築された民芸生活館では、数年ですが、多くの研修生が暮らして民芸精神とモノ造りの基本を学びました。

「松本民芸家具」は、中央構材の営業販売・外注部門でしたが、当時の百貨点民芸家具ブームで製造が追いつかず、外注・下請け工場主体となります。近隣に10社ほど協力工場があり、職人手造りでスタートした民芸家具は、 1972年頃から量産機械加工に変わりました。本社では、数人の仕上げ工が従事しており、職人による手仕事を尊重する市川親方は、本当の家具づくりを続けるために、自立する活路を見出します。手許職人と子息_市川すみ・尋司のメンバーで切り盛りしたのです。

(敬称を略します。)

「工房 春夏秋冬」藤原哲二 来歴

昭和23年生まれ 広島県戸張村出身、東京都北多摩郡田無市居住_修業のため松本へ移転。

昭和45年、民芸家具製造「中央構材」元工場長市川棟雄に師事、「松本民芸市川教室」から、改名された有限会社筑摩民芸家具に22年間勤務後、独立。「工房 春夏秋冬」開業

長年、民芸家具制作に携わり、2016年クラフトフェア、2017・2018 クラフトピクニック参加出展(木挽き・俎制作体験)   松本市内4校の中学生職塲体験に協力、次世代後進の指導や海外研修生を受け入れて積極的に関わる熟練家具職。2024年1月からは、ドイツヴィルツブルグからEUエラスムス基金により実践技能能修得にJulius Keirmeier君が働いています。

近年は、時代箪笥の修復にも携わります。電動機械を使うことを止め、手工具による製作に移行しました。

以下、次稿に続きます。

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木の総合学研究 2023 – 2024 「ソリッド材堅木木工用ハタガネ自作」「師事相伝による門外不出の手工具の実測記録」「松本民芸家具製作の転機_職人の動向・周辺事情」

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