「木」の道具・工具ハンドツールコネクション工具・刃物木工

一番難しい「際鉋キワカンナ」台入れ_鋭い釼ケン先研ぎ|プロとして認められる高度な熟練の技|The ultimately sharpened sword-tip blade and diagonal setting-up KIWA hand planes|斜め寝かせて際・脇底を鋭く切削するキワメツキ|20世紀末まで、本職が伝え耀いた究極の研ぎ削り ハンドツールジャパン – 40 

阿部蔵之  2021年3月30日(火)

この「際鉋」だけは、台を先に仕上げ、刃を後から合わせ研ぎあげるユニークで特殊な鉋でした。左右一対(合わせ)は、微妙にシンメトリーではなく、刃口を意識して押さえ、切れ味を指先で感じながら削り、逆目が起きると「返し削り」。右 […]

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「木」と食「木」の道具・工具工芸日本の自然色木工

60年余り蔵にストックされて富貴化した 本漆布目溜塗り「夲膳」|正調の手仕事_漆工「用の美」お披露目|一万年続く 塗り・接着_滅菌殺虫オーガニック衛生・メデイカル素材を次世代へ ハンドツールジャパン-39

阿部蔵之  2021年2月19日(金)

最上質の溜め漆塗り_この色艶は、時間が経ち自然素材そのものが透明度を増していきます。光りのあたり具合で照り、落ち着いた色調_表情が異なるノーブルな琥珀色に変わる。あらたまった會席もてなしの響膳_器や料理を引き立てます。「 […]

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「木」の道具・工具ジョイントシステム修複・保存木の内科

蛋白質と反応し、殺菌・滅菌、除菌・抗菌作用を起こす柿渋・漆樹液_樹木の生命維持力を取り込むトリートメント|腐朽菌黴止め・虫喰い防止処法_長期自然乾燥・材質安定_熟成木守り|見えない木の力を更に明らかに Insight 木の内科 – 78

阿部蔵之  2021年2月12日(金)

植物性蛋白質と結合し、蜂蛇ゲジゲジの蛋白毒を即座に中和する柿渋タンニン_肌につくと皮膚蛋白質と反応して炎症をおこし、カブレて火傷状になる生漆樹液。抗体のない人は、ひどい痒みと火ぶくれで大変。この激しいまでの化学反応力を殺 […]

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「木」の道具・工具ハンドツールコネクション工具・刃物木工

見たことがない専門職用「刃口先むき出し突き鉋」押し削り・逆使い_「蟻削り」「切り止め」「角面面枠」|プロの別誂専用道具は見せたくない_秘かに使う極めつき|日本台鉋スペシャル ハンドツールジャパン-38

阿部蔵之  2021年1月31日(日)

完成度を高める職人気質が新しい道具を生みだします。専門性を高めるプロ意識の行き着く所、仕事を究める道具につぎ込み、アレコレ考案して面白くなる運命。ハイレベル品を所持すると仕上がりは上々、仕事が捗り、自信がつき堪能しますが […]

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「木」の道具・工具ジョイントシステムハンドツールコネクション工具・刃物木工

重要基本工具「ケヒキ」「ケガキ」の原形ルーツ_進化を辿り室町時代中期から20世紀末まで|「計曳ケヒテ」「界引ケヒキ」「卦引」「罫引き」「毛引き」| 13代國政のケヒキ自作揃い ハンドツールジャパン−37|楔締め_木のジョイントシステム-34

阿部蔵之  2021年1月13日(水)

「ケヒキ」を見れば仕事の質、技、年季がわかる。」指物師・戸工(建具職)・舟大工、番匠、箱屋・利器精密木工・木型職には、重要な計測・墨付け基本工具でした。 仕事にあわせて自作、人に見せたり、買うものでもない。造るのは楽しみ […]

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「木」の道具・工具キコリ杣仕事デザインの目ハンドツールコネクション工具・刃物林業・森林の仕事

簡略し雑になった斧の厄除け・安全祈願マークのルーツ|北斎画に描かれた斧の神紋、ミネバリ伐採現場に見る木樵空師のロープワーク|怪我・災難事故を呼ばない神聖な形に作銘・ブランドマークを打つ錯誤道断|斧鉞考・続 ハンドツールジャパン-36

阿部蔵之  2020年12月24日(木)

猟師・木樵・採集や出作りの人々が祠る山之神は深山里山至る処にあり、山仕事をする時には必ず参拝奉納をするものでした。大木を伐ると災い祟りが降りかかるので畏れ、事故災難が多い危ない塲所に入る人々は安全無事を祈願。木樵・杣人は […]

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「木」と産業「木」の道具・工具キコリ杣仕事ジョイントシステム林業・森林の仕事

日本型割り斧(割りヨキ)とスエーデン北欧型割り鎚の際立つ違い|木の材質、体型と動作姿勢、鍛造技術、民俗的伝統から決まる形、柄据え・楔締め、研ぎ直しまで|斧鉞考 ハンドツールジャパン -35

阿部蔵之  2020年12月20日(日)

林業・杣道具刃物の造りには、地方独特の形があります。原木や用途、作業する人の体つき、鍛造火造り、民俗文化による様々な好みが反映しています。斧・鉞・鉈には、各地方で伝わる使い易い刃形があり、昭和30年代までは西・東型があり […]

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「木」と医療「木」の道具・工具デザイン木工産業イノベーション

1945年、敗戦直前の日本本土上陸作戦で使われなかったEames design | アメリカ海軍前線負傷兵搬送医療具「 SPLINT 副木」|アメリカ軍需産業の成形合板実用化_デザイン技術開発はミッドセンチュリーファーニチャーデザインの主流になり、日本爆撃用グライダー成形合板の構造体は、モダンインダストリアルアートとなる|見えなかった歴史的デザイン造形物の攻撃性を戦争を知らない次世代に伝える。 木のジョイントシステム -33

阿部蔵之  2020年8月14日(金)

殺戮戦争テクノロジーの裏側にある救護医療具のメディカルデザインワークもシークレット扱い。戦場のニーズや求められた調達器材の仕様、実用化のプロセスも明らかにならないまま、デッドストックされていました。。  歴史上の大きな産 […]

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「木」の道具・工具ジョイントシステムハンドツールコネクション工具・刃物木工

棒屋の片手斧・大工の両手斧 温故知新|古代から伝わる先端テクノ釿(ちょうな)は、鑿鉋を凌ぐハツリ迅速削り|木目美質から、木香・微細放散物質がでるナグリ削り肌に注目するキュアファーニシングMWW|伝えられない技能、見ることのない、知られない刃物を明らかに|ハンドツールジャパン – 31 

阿部蔵之  2020年3月15日(日)

鑿・鉋・鋸より素速く、電動工具にはできないチョイ削り。凸凹反り曲がりを整え、部分だけの削り合わせ上等。古代からの伝来手斧は、衰滅失われる寸前。たった一人となった棒屋職二代目、現役ベテラン最古参の正調相伝とともに、最新の知 […]

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「木」の道具・工具クラフトフェアジョイントシステムデザイン工芸木工

クラフトマンシップを踏みにじる名作の剽窃、擬作横取り|「職人的作家」「ガイチュウ」は遠ざかり、「サッカク」「ザッカ」既視感売れ筋・安直の蔓延|クラフトフェアーまつもと2019年35回目の想定外

阿部蔵之  2019年9月8日(日)

ハットするような尖った才能や見事な造り込み、魅了される手仕事に出会うことは光栄です。新しい才能を感じさせる創作の発表は極めて少なくなり、似たモノ既視感が拭えません。小手先ですぐ売れるものを狙う。海外からの参観者ジャーナリ […]

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「木」の道具・工具ハンドツールコネクション工具・刃物木工

台鉋の刃口入れ・口木入れ埋め木 -続 |プロの特注仕様にはノウハウが凝縮 | 世に出ない幻の名工コラボ極上小鉋 | 美しく至芸的なウッドツールジャパン

阿部蔵之  2019年7月17日(水)

プロが特注するものには、専門職のニーズや便利なアイデアが凝縮されています。現場の巧みなノウハウ、技術的なソリューションが導き出されるのでじっーと注目。オーダー仕様からは、手仕事のクオリティを具に読みとることができる。 鉋 […]

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「木」の道具・工具ハンドツールコネクション工具・刃物木工

鉋は木工のシンボル | 台鉋の宿命台直し・調子を整える刃口口木入れ・木っ葉返し| ハンドツールジャパン極め造り替えと調整詳細|國政流の相伝ー11

阿部蔵之  2019年7月16日(火)

本来、「鉋」は自作内製が基本です。明治中期に台打ち専門職が現れ、便利な出来合いの普通鉋登場、需要の多い大工職用のモデルでしたが、他の専門職は仕事にあわせて本刃研ぎ直し、造り替えしてきました。いつしか、鉋の性格が偏り、電動 […]

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「木」と食「木」の道具・工具ジョイントシステムデザインの目木工

北欧デザインを先導したデンマークシンプルモダーンウッドワーク 1975 | スタイリッシュデザインに潜む無理 | 使い勝手と製品寿命を支配するジョイント機構 | 木のジョイントシステム -32

阿部蔵之  2019年5月22日(水)

○塩挽きと●胡椒挽き  Design by Rud Thygesen and Johny Sørensen 1975 回わし挽きハンドルのアセンブリーに着脱機能をもたせると締めつけ・遊びと軸の緊結強度が相反しガタが速い。 […]

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「木」の本「木」の道具・工具修複・保存工具・刃物工芸木と人間の関わり木工

「木」の絵本 良書・力作・傑作 no.80 – no.89 /500  命の輝きと再生持続|エージング|手仕事のリスペクト 木の総合研究ライブラリー 絵本編 1976 -2017

阿部蔵之  2019年4月15日(月)

長い時間を経て到達した出来事は、世代を越えて引き継がれ持続していきます。 絵本に描かれた世界は、幼い心に心地良く響き、大人には手触りも懐かしく蘇ります。やすらぎウレシイ気分が訪れマス。 タイトル、著者、発行年、出版社、I […]

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「木」と産業「木」の道具・工具デザインの目ハンドツールコネクション工具・刃物産業イノベーション

20世紀初頭に内製化した製図具 三角スケール・鐵道曲線定規・三角定規・雲形定規・製図板は指物師が制作 発明家的指物師伊藤吉之助の第九・第十の道具抽斗から -3

阿部蔵之  2019年4月3日(水)

測量器材から製図用具、計装・保存容器まで精密機器には、木工製品が多く使われてきました。手触り感触がよく、疲れない。特に光学精密機器類は、外部衝撃ダメージを受けても損耗が少ないだけでなく、ソリッド材の容器が落ち着き、居心地 […]

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「木」の道具・工具ジョイントシステムハンドツールコネクション伝統文化工具・刃物木工産業イノベーション

発明家的指物師伊藤吉之助の第九・第十の道具抽斗から -2   測量用アリダード Aridade 国産モデル精密木工ワーク 鉋刃型フリー割台セパレーツ構造|目盛り定規スライドメカ|面取り剣先溝突き際脇底取り|より専門性を極め、拡張される鉋切削機構

阿部蔵之  2019年3月31日(日)

明治期から測量に使われた平板・三脚、アリダート、磁針箱は木製でした。初期のアリダードボデイ、及び、磁針箱は、緻密で収縮のない優良なツゲ材、追柾・柾目取りでした。ボディの切削・溝突き、成形、定規目盛り付けを行い、測量機具メ […]

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「木」の道具・工具ジョイントシステム工具・刃物木工産業イノベーション

日本台鉋の進化 第三次エポックメイキング 20世紀初頭 発明家的指物師伊藤吉之助のイノベーション 刃型フリー、台のセパレーツ合せ構造、隅丸脇取りルータ鉋の独創に系統的拡張性を見出す。

阿部蔵之  2019年3月30日(土)

錐からドリル刃、脇取り隅丸脇取り台鉋からルータ鉋を考案 伝統木工芸指物から精密木工新分野へのシフト  明治後期より、計装・測量器具や鐵道・建築製図定規を製作し続けた祖父の業績は、日本の近代産業を支え、精密木工業技術史に耀 […]

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「木」の道具・工具ハンドツールコネクション工具・刃物工芸木工

閑話休題   桜材の「打ち抜き」「ブチアテ」崩れず、適度の反発が効果的。浅い傷は戻りふさがるアテ板。

阿部蔵之  2018年12月25日(火)

刃先が傷まず、衝撃を受け止めて暮れます。 帽子・羅紗フェルト布地の抜き加工、箔・ラベル型抜き、レザークラフト、金属打刻・延しぶち当て、落雁型彫り、浮世絵版木など、桜材の工藝道具立ては多種多才。 冬目が一時停止で年輪は際立 […]

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