「木」の道具・工具「木識・木学」木と人間の関わり木の内科木工

コモンセンスでは理解出来ない白樫材の不思議な挙動「板目取りが柾、柾目が板目性質」進化した不倒構造樹体・生存適応インテリジェントソリッド Insight 木の内科-29

阿部蔵之  2016年11月23日(水)

日本個有の生活道具、工芸手仕事、産業文化を支えてきた優れたスパーウッドマテリアル。伐採され尽くして気がつけば、商材知識で固まり、学説は物性・外観留まり。見事な素性や魅力的な生物素材の属性は、よくわからないまま。樹体内の経 […]

この記事を読む

「木」と教育「木識・木学」木と人間の関わり木の内科木の総合学

「材料学特別講義 2016」名古屋芸術大学デザイン学科 補講−1

阿部蔵之  2016年11月9日(水)

 デザインを専攻する人のための「木の材料学」。木の総合学研究から教科目を編成し、プロの現場の実学として講義しました。「木」のマテリアルをさまざまな分野から総合的にとらえ、デザイン関連の職能に必要な基本的で専問度の高い知見 […]

この記事を読む

「木識・木学」日本の自然色木の内科木花・木の実

衝撃振動を吸収する強靱なカマツカ・ウシコロシ細柄「赤・黄」識別 未知の棒材をカット初材見 ダメージ受創抗体治癒・セルフキュアー Insight 木の内科-28

阿部蔵之  2016年10月28日(金)

 変異が多い樹木は、生育地への環境風土の適応に加えて、風倒・虫や菌類・動物による損傷ダメージに対応するため様々な耐性・抗体を造ります。同じ樹種でも木部に顕れる内部構造の違いも現れ、立木の材質イメージは一様ではなく、すんな […]

この記事を読む

MT マテリアルトリートメント「木」とファッション「木」の皮膚科「木歴・木録」デザインの目木の内科自然の造形

ウリハダ楓若衆の魅惑的アールデコ 樹皮裂傷治癒被覆と抗体放散オペ Insight 木の内科-27

阿部蔵之  2016年10月21日(金)

 貼りつけた箔菱象嵌のような装飾模様班を描き、グリーンコントラストで華麗に装う18才。樹木も若い時にはファッション・おしゃれを楽しみ、目立ちたい着飾る青年期があるようです。幼樹から100年大径成熟までのステップ変化は大き […]

この記事を読む

「木歴・木録」「木識・木学」木の内科

シナの木「赤」伐採カット後のセルフキュアー色素分泌・連続抗体の出現、細胞死モクローシス Insight 木の内科-25

阿部蔵之  2016年8月1日(月)

ダメージ・損傷を感知すると、芯央・年輪層から抗性色素析出。放射状に紡錘形白化呈色、次第に混濁し酵素分解による変色斑になり、辺縁周囲に黒黴びが付着して腐蝕崩壊にいたる。年輪層からの色素移動、変色痕跡が放射重層的に現れ、樹体 […]

この記事を読む

「木」と住まい「木」と建築「木識・木学」木の内科

シナの木「青」 オオバ菩提樹 日本固有樹種ソリッド材の優れた木肌・美質 Insight 木の内科-24

阿部蔵之  2016年7月19日(火)

 柔和で清楚、穏健でプレーンな材質は、目立たない隠れた有用樹の典型。均質な成長で年輪木目は主張せず、木肌は清潔な微青白素地で人肌に近い。木部は芯央部から辺材色差が少なく均質、静かでクリーンな和風イメージそのもの。清々しく […]

この記事を読む

MT マテリアルトリートメント「木」のコレクション「木識・木学」日本の自然色木の内科

オノオレカンバ・ミネバリの重厚緻密で優れたノーブルな好感度材質 _美質と最高の楽器音色 木の内科 -23 (続)

阿部蔵之  2016年7月11日(月)

緻密で美麗・重く堅い木質は摩耗・耐荷重強度が極めて高く、美しい木肌で視触感に優れ、節目は目立たず、好感度肌色紅ピンク色。 従来の手工道具では切削が難しかった堅い材質は、刃物の進歩で魅力的な表情や最高度のクオリティを魅せる […]

この記事を読む

「好感度自然素材」「木」と産業「木歴・木録」「木識・木学」木の内科木工

オノオレカンバ・ミネバリの腐朽菌レジストバリアとセルフキュア 最も硬く重い最大級ハードウッド稀少樹種の内相 Insight 木の内科 -23

阿部蔵之  2016年7月4日(月)

原木山直アプローチを原則としていても、極めて入手困難な貴重樹種は、例外的に製材林場から購入補完、ヘビー級のケーススタディを積み重ねます。 産出地・伐期・出自来歴の属性・付帯情報が消されている銘材業者のストック材は読みにく […]

この記事を読む

「木」の皮膚科「木識・木学」木の内科木界

櫟の切断半殺しダメージ治癒・樹体内抗菌レジスト反応 Insight 木の内科-22

阿部蔵之  2016年6月20日(月)

 ちょん切られた幹先端部は、露出防水菌ガード、樹皮被覆と切傷面の治癒、腐朽菌の侵入レジスト・タンニンの集積等、バリア境界部の複雑なせめぎ合いが生々しく刻まれる。 ワキ枝も剪定され続けて河馬のように膨らんだ樹幹先端部 hi […]

この記事を読む

「木識・木学」木の内科木界

白樺の害傷ダメージセルフキュアー・ターミナル終末反応 木の内科-21

阿部蔵之  2016年6月17日(金)

伐採・倒木後もセルフキュアー(自己治癒)バイタルサインは長く続き、減衰しても消滅しない。原木生材では、切断後も樹体内細胞組織の変化、害敵患部へのレジスト(治癒痕跡)、対抗ガード・バリアーの動きをみることができる。 腐食に […]

この記事を読む

「木」の皮膚科「木識・木学」木の内科樹木調査薬用樹木

白樺内皮の肥大成長分離ライン・バイタルサイン・樹皮層の活性 Insight 木の内科 – 20

阿部蔵之  2016年6月10日(金)

有用樹種「白樺」の樹皮から成長・分離まで内相を診る。対候性・生体ガード、臨死反応・バイタルサイン(生命兆候)を精査する研究はなく、樹皮層の挙動・経時変化を把握する初の樹体内アプローチ。なぜ白樺外皮は割裂しないのか、美しく […]

この記事を読む

「木」とともに生きる「木」と健康「木」と医療「木」と環境「木」と食「木」の文化「木の力」恩恵日本の自然色木と人間の関わり木の内科木の総合学木花・木の実樹木調査薬用樹木

ホウの木・日本象徴樹のユニークな樹性と実力 | 刃物が錆びない鞘材、食物を包む朴葉巻き|ブロック材マテリアルトリートメント-04  Insight 木の内科-19

阿部蔵之  2016年3月21日(月)

日本の風土を表す木のイメージカラーを選ぶと言われて、真っ先に朴の芯生材色・鶯色を選びたい。葉枝樹皮には抗菌駆虫の薬理成分があり、虫黴びを抑制。刃物当たりや木味よく、自然乾燥早く安定し形崩れしにくい。 成長伸び繁殖力は順当 […]

この記事を読む

MT マテリアルトリートメント「木歴・木録」木の内科木工

カエデ・ハナの木の虫黴び防御・セルフキュアー Insight 木の内科-18、続ブロック材マテリアルトリートメント-03

阿部蔵之  2016年3月14日(月)

 芯持ちブロック材は成長プロセスの木歴レコーダーであり、本来の性質や成長の経時変化を見ることができる。多数の同時伐採材は、数量を診ることで固有の性質を察知_損傷やストレスによる影響、生体に刻まれる防衛反応、治癒オペの痕跡 […]

この記事を読む

「木」と環境「木歴・木録」キコリ杣仕事木の内科林業・森林の仕事

厳冬期氷雨倒木 自然災害現場からのベストサンプリング 木の内科-17

阿部蔵之  2016年2月29日(月)

 数十年周期に希に起こる厳冬期氷雨で、谷北斜面の森林が雨氷霧氷とトリプル着雪氷、過重に耐えきれず幹折れ倒木。例年の烈風倒木に比べ大規模・ダメージが激しく、道路遮断、架線電断して災害出動。新月近くの立春前伐採材は、まだ眠り […]

この記事を読む

「木」と環境「木歴・木録」木の内科環境

山藤の厳冬期雪氷雨レア-サンプル 花美しく左巻き・異形奇怪な取り憑き 藤蔓Insight 木の内科-16

阿部蔵之  2016年2月22日(月)

美しい花をつけ、捩れくねる藤蔓を厳冬積雪期氷雨倒木で初めてのカットサンプルに。巻き付いていた蔓を切るほどに、目をパチクリ。渓谷自然災害の片付けから、奇怪な得がたいフレッシュ研究マテリアルとなる。 山藤蔓は左巻き。登り絡む […]

この記事を読む

「木」のコレクション「木」の道具・工具「木歴・木録」テンセグリティ樹木論日本の自然色木の内科自然の造形

木の斧 未知の樹 Xマテリアル 「檳榔・びんらうし・ビロウ」Insight 木の内科 -15

阿部蔵之  2015年8月24日(月)

商材知識・木材教科や標本、既往の専門学識を越える樹木の実相と多様性_意外性あふれる実材ビックリサンプルが研究領域を拡げる。板目・柾目から木口のカット面がでる切削や加工記録も少ない。また、木裏面や斜め削りのサンプルは違う表 […]

この記事を読む

MT マテリアルトリートメント「木」と産業「木識・木学」木の内科

木の大学講座「ブナの時間」補講-2. 「ブナの異常識イメージ・木識をかえる」 ブナ論考-1.

阿部蔵之  2015年7月20日(月)

    腐り、暴れ狂う、低劣安物イメージを植え付けた輸入教科学説と商材の異常識を内科ネイティブ視点で再考し、歪められてきたブナの天性・本質を明らかに。  産業高度利用材と重視しながら、品質上の問題点や欠点をことさらに強調 […]

この記事を読む

「木」と産業「木」の道具・工具ジョイントシステム木の内科木工

木の大学講座「ブナの時間」補講-1. 「ブナの糸巻きボビン芯軸受ジョイント機構」工業材料の本質と再評価  木工ジョイント -16.

阿部蔵之  2015年7月13日(月)

明治から大正・昭和前期の紡績・繊維産業を支えたボビン(糸車・木管製品)には、膨大な需用が国産ブナ材でまかなわれ、シンプルな糸巻きには、ベアリング導入前の高速回転軸に耐える高度な純木ジョイント構造を見ることができる。再生循 […]

この記事を読む