「木」の道具・工具ハンドツールコネクション工具・刃物木工

小鉋の名作と呼ばれるものは希有。道具の美から遠く、使い込まれているのに注目されない。調子はピカー、別注最高品位「も作・碓氷コラボ青山」鉋刃楔嵌合ジョイント 小鉋作品の揃い踏み ハイライト。 ベストハンドツールコネクション-17

阿部蔵之|木とジョイントの専門家

小鉋には名工作品というスターブランドはなく、脇役はもてはやされない。職種毎に専用特化があり、独自の変形・調整を施し、既製からの離脱が独自の工夫を生む。身体記憶が途絶えないうちに、名工別注により、鍛造刃・共裏のハイスタンダードモデルを揃え、世紀末に登場したすべての鉋ファミリーの実物を手許に。

 鍛造刃物は、調子が出てくるまで使いこなすにも時間がかかる。刃物のキレ味印象は、研ぎや個人の技能差があり微妙。既製は、標準仕込み刃サイズだけで取引され、細部仕様は知られていない。専問職は、仕事に応じて多種多様な姿に造り変えている。ちいさい鉋達は、木工授業の生徒用に見えますが、プロ用は鍛造から台打ちまで本格的別製、ほめ語られず表に出てきません。銘を飛ばす鍛冶屋は敬遠し、諸職御用達ではないのです。鉋の性能は、鍛造刃の評価だけでなく、台打ち職の技能も重要な要素です。

小鉋の銘作・名工作品と呼ばれる作品が見当たらないわけには、次のような事情があります。

①サイズが小さいので、刃物感に丁寧に加飾しても迫力を付けにくく、小振りで見栄えがしないから作りこめない。

小型といえど、手間を省くことはできない。大も小も同じ仕様。

②樫割台や目詰み幅広・板目の優良材質は狂いが少ないので、大きいサイズの極上高級台選別となり、半端な残り材を小鉋にあてる。

③刃物自体のキレ味の違いや長切れ能率など、凄みや性能の違いを感じられない。

④出番・使用頻度・露出が少ないので、片隅におかれ手薄になる。

⑤小鉋を造る工手間は、二寸・寸八・寸六(MLサイズ)とおよそ同じようなものですが、「サイズが小さから値段は安い」という偏見に支配されてきたので単価は低い。

⑤短刃や台は消耗するほど使われず、台の成形や刃口埋めなどで調整され使い続けるので、既製品はさほど売れず、高値では手が出ない。

名作となるには、売れ筋で相当の評判があり、多くのうるさい顧客が必要です。また、良く切れるという客筋の評判を集めることも少ない。

従って、値が張らず割りに合わないと需要もなく、目につかず瀟洒な小鉋を見せたい自慢する人は無いのでした。碓氷さんは小物で名作はないよと。

小鉋の銘作・名工作品と呼ばれる作品が見当たらない事情

・広い面積を削り仕上げる平台幅広にくらべ、部分的に狭い面積を短時間補完的に使う程度で、削りもの主力道具にならない。

・小さく、地味で目立たず、実用オンリー抽斗に仕舞い込まれ、研ぎ回数も少なく、手にする時間も短い。

・研ぎ減らさないので、一度購入すると終生まで消耗せず長持ち。再注文はこない使い切り。

・指物職・木型などの細工仕事は、自分で造り替える。専問度のたかい道具は、別注誂えにつながらない。

・制作工賃・販売単価が安いので張り合いがなく、需要も限られ力が入らない。量産安物が蔓延して、クオリティの高いものは買えない。

・小鉋のクレームや使い手のノウハウ・達見は伝わらない。

・大工道具の流れで、標準品の台入れは同じような寸法比率です売られていますが、刃角度を変え、頭を切り、幅をツメ、成形して造り替えます。

自作転用が基本でしたから、他人に見せたり、道具談義に顔出しすることはありません。現在も小鉋の世界は、仕事場の奥に有ります。

かねてからの疑問を碓氷さんに尋ねますと、

■「小鉋刃は、手間がかかるわりに工賃売値は、さほど高く出来ない。小鉋の注文は出来るだけ少ないほうがよい。

■制作数量がまとまらず、外註工場は型抜きをなかなかやってくれないから直ぐにかかれない。

■小物専問ではないので、1寸1寸二分は、焼き入れ炉の網から落ちることがある。

■ロットが少ないと、鍛造・熱処理は安定した持続作業がしにくい。

というご所感でした。つまり、高い達成感はなく、利益も薄いので、どうしても敬遠されている。

安定した最上の品質を確保するためには、練達の職人が無理なく、喜んで引き受けてもらえるオーダーを心がけてきました。半月から一週間の仕事にまとまれば御の字といいます。押え金を伴打ちにして作品性を高めるとともに、卓越したハンドメイド刃物の存在感と魅力を引き出すために揃いで制作。名工コラボレーションは、平台小鉋ヌーボーを意識して。

 「も作」は評判が上々で、青山さんも店頭に並べれば直ぐに売れるのでまとめて数量を増しで手配。碓氷鉋製作所へは、ノーマルサイズに足して小鉋刃の一週間の仕事ボリュームになるように三代でも使い切れないほど発注しました。手仕事の技能を見極め、考究するためには、先ず至高の鍛冶職と練達の台打ち職を定め、作品を解析できる共通パラメータを整えることから始めます。

 まとまった仕事が少ないご時世に、オーダーが都合20丁あれば火造りも安定するとともに、顔なじみの台打ち職とのコラボレーションならば気合いが入ります。腕を発揮出来るし、品質は高まり安定します。まして、実際に仕込み、試し削りをするプロのテストが待っているので、いい加減な仕事はできないのです。つまり、一丁二丁の注文では取り合わない。仕様や性能を見極め、削りを味わい、刃物観を得ることは難しい。削ろう会武生での出会いから、プロフェショナル同士の連携を尊重していました。

「名工も手を焼く」小物ですが、何時しか、小鉋・豆鉋は大工道具店頭から姿を消し、小物専問職もほとんど居なくなりました。練達・至高の作品を並べて見せびらかすのではなく、制作数を多く揃え、造り込みのタッチ、実際の作業から判る道具力や削りの本質を明らかにしていきます。世紀末の名工作品、次世代へのハンドツールコネクションです。

小鉋本赤樫台 「も作」別注 二枚刃共裏   一分から寸五・手鑢仕上げ 1994 a

①一寸小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1994

刃幅30mm x 丈69mm x 厚み5mmT ( 刃先幅 25mm)62g  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴共裏・押え金 幅24mm x 69mm x 4mmT  17g  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一     台に朱ゴム印 / 台尻に青山刻印

154mmL x 48mmW x 25mmH   222g   G重心位置:刃口切り縁から0.5mm  木っ端返し4.5 mm 刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

②一寸一分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°    銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1994

刃幅33mm x 丈70mm x 厚み5.5mmT ( 刃先幅 28mm)73g  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏・ 押え金 幅27mm x 37.5mm x 3.5mmT  20g  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm   本赤樫台 / 追柾目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一    台に朱ゴム印 / 台尻に青山刻印

168mmL x 48mmW x 26mmH   273g   G重心位置:刃口切り縁から2mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

③一寸二分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°    銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1994

刃幅36mm x 丈75.5mm x 厚み6mmT ( 刃先幅32mm)93g  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏・ 押え金 幅30.4mm x 38.5mm x 4.1mmT  26g  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm   本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一    台に朱ゴム印 / 台尻に青山刻印

183mmL x 52mmW x 27.6mmH   343g   G重心位置:刃口切り縁から2mm  木っ端返し4.5 mm   刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定  制作1993

④一寸三分小鉋 8分勾配 ・刃先角29°    銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1994

刃幅39mm x 丈75mm x 厚み6.3mmT ( 刃先幅34.5mm)100g  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏・ 押え金幅 33mm x 41mm x 4.2mmT  30g  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm   本赤樫台 / 追柾目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一    台に朱ゴム印 / 台尻に青山刻印

198mmL x 54mmW x 28mmH   388g   G重心位置:刃口切り縁から1.5mm  木っ端返し5.mm 刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

⑤一寸四分小鉋 8分勾配 ・刃先角29°    銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1994

刃幅 42mm x 丈 85mm x 厚み6.7mmT ( 刃先幅36.5mm)136g  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏・ 押え金幅35mm x 46.5mm x 5.2mmT  45g  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm   本赤樫台 / 追柾目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一    台に朱ゴム印 / 台尻に青山刻印

213mmL x 58mmW x 30.3mmH   476g   G重心位置:刃口切り縁から2.5mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

⑥一寸五分小鉋 8分勾配 ・刃先角29°    銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1994

刃幅 45mm x 丈 84mm x 厚み7.7mmT ( 刃先幅40mm)147g  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏・ 押え金幅 39mm x 47.5mm x 5.mmT  54g  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm   本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一    台に朱ゴム印 / 台尻に青山刻印

221mmL x 60.8mmW x 30.5mmH    530g    G重心位置:刃口切り縁 0mm  木っ端返し4.5 mm    刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

重心位置:東京の鉋刃は、形良くスマートで地金と鋼材の重量がやや軽い。播州三木・新潟与板にくらべると、重心は刃先から離れる傾向があります。も作の共裏では、鋼材厚みがあり、重心位置は刃口の近くに寄りました。寸五の場合は、唯一ゼロポイント:刃口切線上にあります。

「本赤樫台」

 一位樫などを煮て材色を赤身を付けたものと区別します。緻密な材質は白樫にくらべやや軟質。関西、九州出身の大工に好まれた本赤樫材原木は枯渇。青山駿一自身が 40年前、直接宮崎県小林市の製材所へ出向き、丸太原木を手当(同行波多野道具店)。製材ストックしていた優良極上材を使用。1998年頃までに全て使い果たしました。

現在では、目の詰まった性格の良い自然の大径木はなくなり、人もまた同然。本赤樫台として貴重なレジェンドサンプルとなりそうです。

因みに、稀少な赤樫台には独自の使いたくなる雰囲気があります。手にすると気分は高揚し、嬉しく目出度い道具趣向を感じます。持っているだけで腕がよさそう。

「も作」別注 本赤樫台1995b 二枚刃 共裏   一寸から寸五・一分刻みの揃い

 

①一寸小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作  別注 1995

刃幅30mm  刃口27mm  鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材  台打ち:青山鉋店 青山駿一    / 台尻に青山刻印

154mmL x 45mmW x 26mmH   230g   G重心位置:刃口切り縁から3.7 mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

②一寸一分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作

刃幅33mm   鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

168mmL x 48mmW x 26mmH   270g   G重心位置:刃口切り縁から 1.5mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

③一寸二分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作

刃幅36mm   鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

178mmL x 51mmW x 28mmH   325g   G重心位置:刃口切り縁から 3mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

④一寸三分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作

刃幅39mm   鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

1181mmL x 55mmW x 28mmH   350g   G重心位置:刃口切り縁から4 mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

⑤一寸四分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作

刃幅42mm   鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

198mmL x 58mmW x 30.5mmH   460g   G重心位置:刃口切り縁から 2.5mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

⑥一寸五分小鉋 8分勾配 ・刃先角28°   銘刻印「も作」 神田規久夫作

刃幅45mm   鍛造安来鋼白紙一号 二枚刃   伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm  本赤樫台 / 板目極上材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

214mmL x 61mmW x 30.7mmH   460g   G重心位置:刃口切り縁から4.5 mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

ⓒ2017 , Kurayuki Abe All Rights Reserved. No Curation and No Business Uses.

複製・変形・模造・引用・転載・画像転用・キュレーション・業務利用を禁じます。作り変え、まとめサイト、ライター・教務無用。

碓氷健吾作 小鉋 銘鏨打刻「華に「健」(華甲・健吾の略刻)白樫台  台打ち:青山駿一  1999 「寸二・寸三・寸四」特注

①一寸二分小鉋 8分勾配 ・刃先角28° 刃幅36mm x 丈78mm x 厚み6.8mmT ( 刃先幅 30.5mm)107g  鍛造(日立金属特殊鋼・青紙スーパーラグY鋼)二枚刃 伴裏・押え金 幅30mm x 69mm x 4.5mmT  34g  伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm    白樫台 / 追柾良材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

195mmL x 52mmW x 28.2mmH   381g   G重心位置:刃口切り縁から2.5 mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定 二丁/ab

 ②一寸三分小鉋 8分勾配 ・刃先角28° 刃幅42mm x 丈81mm x 厚み7mmT ( 刃先幅 37mm)134g  鍛造(日立金属特殊鋼・青紙スーパーラグY鋼)二枚刃 伴裏・押え金 幅36.5mm x 49mm x 4.6mmT  40g  伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm    白樫台 / 目詰み板目優良材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

213mmL x 58mmW x 28.4mmH   476g   G重心位置:刃口切り縁から2 mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定 二丁/ab

 

③一寸四分小鉋 8分勾配 ・刃先角28° 刃幅46mm x 丈82mm x 厚み7.2mmT ( 刃先幅 41mm)151g  鍛造(日立金属特殊鋼・青紙スーパーラグY鋼)二枚刃 伴裏・押え金 幅40mm x 49mm x 4.2mmT  43g  伴裏  裏金押さえ:軟鉄棒 径3mm    白樫台 / 板目良材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

228mmL x 61mmW x 29mmH   527g   G重心位置:刃口切り縁から3 mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定 二丁/ab

嶋村幸三郎作 「清忠」  小鉋一枚刃 一寸・一寸二分 別注 1995

 

一寸小鉋一枚刃 8分勾配・刃先角 25°  刃幅30.5mm x 丈67mm x 5.7Tmm 69g   白紙一号 白樫台板目極上材 水平屋販売

151mmL x 44.4W x 22.8mmH   197g    G重心位置:刃口切り縁から1.0mm    刃口幅31mm   刃先幅28.5mm 刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

一寸二分小鉋一枚刃 8.5分勾配・刃先角 24°  刃幅38mm x 丈67mm x 6Tmm  82g   白紙一号 白樫台板目良材

166mmL x 51W x 24.2mmH  239g    G重心位置:刃口切り縁から1.5mm    刃口幅36.7mm   刃先幅33mm   刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定

 

碓氷健吾作 小鉋一枚刃 寸五 七分勾配 銘鏨打刻「華に「健」(華甲・健吾の略刻)白樫台 1999 特注

一寸五分小鉋 7分勾配 ・刃先角28° 刃幅48mm x 丈82mm x 厚み7.8mmT ( 刃先幅 43mm)170g  鍛造(日立金属特殊鋼・青紙スーパーラグY鋼)  白樫台 / 追柾優良材 台打ち:青山鉋店 青山駿一   台尻に青山刻印

242mmL x 64mmW x 29mmH   535g     G重心位置:刃口切り縁から7mm  刃口位置比率 4 : 6  押さえ溝嵌め固定 木っ端返し刃裏隙間 0.4mm      刃口幅 46mm 刃先幅43mm

も作「二枚刃・共裏」 中・小鉋 台打ち:青山鉋店青山駿一

*写真画像はすべて自然光で撮影。

*平台小鉋は、刃幅呼び寸法で「寸五45mmから一寸30mmまで」の範囲です。それ以下のサイズは「豆鉋」に分けています。二枚刃の場合、木っ端返し角度、抑え金間隙は、押さえ溝勾配・材種木目、削り厚により微調整されています。

刃口切り、木っ端返し形状と仕上がり肌、削り屑の出方、押さえ溝先端と刃表馴染み隙など、微妙なタッチについて説明しきれていません。

勾配・刃口は被削材と使い手の好みで決め、現物あたりで微細寸法・角度は動きます。部外者は、用語をいじり、統一スタンダード化してはいけません。

*ハンドツールコネクション:保存収蔵アイテムを除き、各作品は別途販売します。お問い合わせ下さい。

*「際鉋」「立刃」「突き鉋」「底とり」「面取り」「攻め鉋」などの役物は別途掲載します。台打ち専問職は、全てが出来ないと勤まりません。

海外での注目と拡がりをみると、引き削り台鉋の優れた機能は秀逸ですから、これからは世界のクラフト、木工制作家や楽器製作家に愛用されて行くでしょう。

■ 関連コンテンツ:

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/32206 

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/16638

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/16863

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/26263

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/26340 

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/32318   

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/25950

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/16027

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/30822

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/30713

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/30647

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/30591

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/30286 

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/27512

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/27441

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/27401

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/3503

http://kurayuki.abeshoten.jp/blog/14437

日本台鉋の系統図  汎用市販品の類型 1987- 2017 AQ

 

ⓒ2017 – 2020, Kurayuki Abe

All Rights Reserved.  No Business Uses.

複製・変形・模造・転載作り変え・画像転用・ロボット、Ai無用、業務利用を禁じます。

木の総合学研究 2017-2020  「名工小鉋作品・標準仕様」 「平台小鉋・白樫台と赤樫台」

▼ お気軽に一言コメントをどうぞ

次の記事: