「木」と食伝統文化工芸日本の自然色

閑話休題 日本の自然色「蕨色」は純木灰の力を借りて(あく抜き)

阿部蔵之  2017年5月15日(月)

薪ストーブの火が消えると蕨さんが訪れ、純木灰が活躍してくれます。 季節の恵みは物候に従い、朝採りの絶妙な味わいと美しい和色が彩り、つかの間の至福です。根から精製したワラビ粉は最高の和菓子や工芸糊に。 木灰は染色・陶芸・料 […]

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「木」と産業「木」の皮膚科伝統文化工芸日本の自然色木工自然の造形

樺細工作家 菅原政光の卓越作品_伝統外的工芸品の美質を放つ孤高の異才は早逝し、アウトサイダー傍系が示唆する品位と樹皮の美装は見事でした。

阿部蔵之  2017年1月11日(水)

自然木の樹皮から美質を弾き出す造形センスは、エレガントで、粋で風雅味わいを賞揚する手仕事の究極にあります。樹皮・膠の生物素材の相性なじみは絶妙。人間が手を加えられない生物素材の美麗なテクスチャーは得がたく、侘びさびや幽玄 […]

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「木識・木学」日本の自然色木の内科木花・木の実

衝撃振動を吸収する強靱なカマツカ・ウシコロシ細柄「赤・黄」識別 未知の棒材をカット初材見 ダメージ受創抗体治癒・セルフキュアー Insight 木の内科-28

阿部蔵之  2016年10月28日(金)

 変異が多い樹木は、生育地への環境風土の適応に加えて、風倒・虫や菌類・動物による損傷ダメージに対応するため様々な耐性・抗体を造ります。同じ樹種でも木部に顕れる内部構造の違いも現れ、立木の材質イメージは一様ではなく、すんな […]

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「木識・木学」デザインの目工芸日本の自然色木と人間の関わり

「モアダ」シナの木内皮繊維採取 奥会津山里の手編み再生循環工芸 – 草木自然繊維・地上の美質 MOADA Basketry

阿部蔵之  2016年8月5日(金)

古代から現代まで永続する樹皮自然繊維の工芸利用は、時代の流行にあわせてモダンなECOイメージをまとい、山里クラフトムーブメントを牽引。編み織り手仕事の魅力がハイライトを浴び、ネイティブな暮らしの技が次世代へと引き継がれる […]

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MT マテリアルトリートメント「木」のコレクション「木識・木学」日本の自然色木の内科

オノオレカンバ・ミネバリの重厚緻密で優れたノーブルな好感度材質 _美質と最高の楽器音色 木の内科 -23 (続)

阿部蔵之  2016年7月11日(月)

緻密で美麗・重く堅い木質は摩耗・耐荷重強度が極めて高く、美しい木肌で視触感に優れ、節目は目立たず、好感度肌色紅ピンク色。 従来の手工道具では切削が難しかった堅い材質は、刃物の進歩で魅力的な表情や最高度のクオリティを魅せる […]

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「木」と建築「木」と環境「木識・木学」デザインの目日本の自然色自然の造形

足長蜂・雀蜂 のハイセンスで個性的なECO造形_楢・栗・白樺樹皮御用達 「蜂」と林縁樹木のかかわり

阿部蔵之  2016年6月27日(月)

 毎春、梅雨に入る前に巣作り完成、子育て開始。迷彩模様にして簡素でモノトーンや縞・波紋と多彩。それぞれ独自の形・色分け造作内装。樹種素材調達はお好みあり、ナチュラルカラーコーデイネイト。作風は異なり、それぞれ格好いいのを […]

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「木」とともに生きる「木」と健康「木」と医療「木」と環境「木」と食「木」の文化「木の力」恩恵日本の自然色木と人間の関わり木の内科木の総合学木花・木の実樹木調査薬用樹木

ホウの木・日本象徴樹のユニークな樹性と実力 | 刃物が錆びない鞘材、食物を包む朴葉巻き|ブロック材マテリアルトリートメント-04  Insight 木の内科-19

阿部蔵之  2016年3月21日(月)

日本の風土を表す木のイメージカラーを選ぶと言われて、真っ先に朴の芯生材色・鶯色を選びたい。葉枝樹皮には抗菌駆虫の薬理成分があり、虫黴びを抑制。刃物当たりや木味よく、自然乾燥早く安定し形崩れしにくい。 成長伸び繁殖力は順当 […]

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「木」のコレクション「木」の道具・工具「木歴・木録」テンセグリティ樹木論日本の自然色木の内科自然の造形

木の斧 未知の樹 Xマテリアル 「檳榔・びんらうし・ビロウ」Insight 木の内科 -15

阿部蔵之  2015年8月24日(月)

商材知識・木材教科や標本、既往の専門学識を越える樹木の実相と多様性_意外性あふれる実材ビックリサンプルが研究領域を拡げる。板目・柾目から木口のカット面がでる切削や加工記録も少ない。また、木裏面や斜め削りのサンプルは違う表 […]

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デザインの目日本の自然色環境自然の造形

美ヶ原亜高山帯の蝶と植物持ち去り 上條真俉先生の壁書 乱獲者への怒り檄文

阿部蔵之  2014年7月28日(月)

25年で貴蝶種は、ほぼ絶滅。鬼ぐるみの若葉を食べるオナガシジミは卵付き枝を持ち去られ、一頭も見なくなりました。絶滅するまで捕り尽くすのでおしまい。沈黙の盛夏 美ヶ原の蝶と植物_t-1 美ヶ原少年の家指導員 上條真俉 玄関 […]

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「木」とともに生きる「木」と食工芸日本の自然色木と人間の関わり木の内科木工薬用樹木

自然再生循環工芸素材・エネルギーセーブ 先行ECOシステム「桑の木」マテリアルコネクション・使いこなし

阿部蔵之  2014年6月15日(日)

無理がなく、最も望ましい多段階自然循環系モノ造りの生業は、日本のローカルに相伝される。 桑は最有用樹であり、シルク織物産業から燃料、薬理・食品加工、工芸、農業の各分野でつながる地域循環完結の先例。Co2やゴミ廃棄物を出さ […]

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「木」の歳時記日本の自然色自然の造形

六月深夜のシルキーで妖艶な訪問者 山繭蛾 天蚕

阿部蔵之  2014年6月15日(日)

梅雨明け近く、暑い夜に妖しいゲストが飛来。自然界のファッションクリエータは山繭姉御 初夏に近い夜遅く、仕事場の灯りに集まる夜の訪問者が増えてきます。朝方には標本がならんでいるのですが、特に目を引く大型「オオナガミズアオ」 […]

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「木歴・木録」「木識・木学」日本の自然色木と人間の関わり木の内科木の総合学

柏木の牡丹年輪 Insight 木の内科−5 

阿部蔵之  2014年6月9日(月)

柏は、葉も材質も華やかさがありハレの樹、「お菓子」に縁があります。木の国・木の文化に愛され、活かされる日本の代表樹のひとつです。 長年出会いを待っていました柏(赤)の原木丸太。昨年春、ストーブ薪の丸太に混入してコナラ・水 […]

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MT マテリアルトリートメント「木歴・木録」日本の自然色木の内科木工自然の造形

木歴・木録-2  408年以上 ミュージアムクラスの水目(続)MTマテリアルトリートメント-01 Insight 木の内科-4.

阿部蔵之  2014年5月5日(月)

ミズメ材料学・用途・植生の未来など   日本固有樹種 水目材は、衝撃や摩耗にも強く、材質が緻密で優れた器具材。材質は、堅く重い。緻密で狂い少なく、弾力性あり。音響伝導性、耐燃焼性も優れ用途が多かった貴重な有用素材です。物 […]

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MT マテリアルトリートメント「木歴・木録」日本の自然色薬用樹木

初めて木のプレゼン解説書「木歴・木録」_栃の王国大木・元木伐り下げオペレーション- 4

阿部蔵之  2014年4月14日(月)

奥山から貴重な巨樹を伐りだし、製材・木材利用の実際を密着収録。研究用サンプルと直接頒布ビジネスモデル作りのために入山谷深く入りました。 木の素性を明らかに身上履歴を作成。用途提案を添えてベストマテリアルコネクションを創り […]

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デザインの目日本の自然色環境自然の造形

おしゃれな遠州三河のアサリ、梟フェイス蛾の擬態は自然界の絵師

阿部蔵之  2014年3月18日(火)

浅利さんは富士山や南アルプス山系を描き、真夜便の蛾は梟に化けてファッションデザインを遊び装います。  春が近づく2月末、松本地方に出回る浜名湖のフレッシュ青のりに胃袋が目覚めます。3月中旬からは、駿河・三河産アサリがスパ […]

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「木」の文化クラフトフェアジョイントシステムハンドツールコネクション工芸日本の自然色木工

クラフトフェアベストプロダクト−3.漆工 酒井邦芳の漆匙

阿部蔵之  2014年2月11日(火)

蒔絵職人から漆工芸家への歩み始めの会心作 和食がユネスコ世界無形文化遺産となり、フランス料理シェフが注目するハンドメイドカトラリー栗漆匙 10g の逸品  2001年6月「くらふてぃあ駒ヶ根」クラフトフェアーに出かけ、一 […]

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日本の自然色木花・木の実

師走の木花 蔓梅もどき

阿部蔵之  2013年12月16日(月)

最後の山桑の枯れ葉が舞うと林間が透けて急に森が明るくなります。夏の間は透けて見えない樹景が拡がります。 日だまりの山道を小走りしていると引退した元郵便配達人のご夫婦に出会いました。正月用の松枝の切り出しに。松の木の近くに […]

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日本の自然色木の内科薬用樹木

ニガキ 薬用樹木-2  再生循環自然薬・工芸材利用 Insight 木の内科-3

阿部蔵之  2013年11月10日(日)

苦木には、白と赤があり、雌雄異株。強い苦味成分は、生薬や殺虫剤、染料、寄木細工に  現在、ニガキ大径木を探すのは極めて難しく、木材市場へ出る事は希に成りました。 このニガキは青森五戸産出 (2008年)、盛岡木材流通セン […]

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